先月頭から始まり今に至る自粛期間。辛うじて営業をして下さっている近所のスーパーでは粉物や乾物が「一家族、おひとり様まででお願い致します」等と張り紙がありそこにあるはずの商品が無い。よく耳にするソーシャルディスタンスのお陰で人の行列は見掛けなくなった。今まで過ごしてきた生活と一変し誰しもが「こんな事になるなんて…」と頭を悩ませている。

 

 

毎年5月5日は大人や子ども達が全員同じ色のハッピとねじり鉢巻を装備し御神輿を担ぐお祭りがあり家には兜に提灯、我が家では犬にまでハッピを着させている。大型連休唯一の楽しみだった所だが、今年は勿論中止になってしまった。大人の力で子どもがいかに楽しいと思える休日に出来るのだろうと考えた結果、家の庭でBBQ、秘密基地という名のテントを張ることにしたのだが、まだ夏に片脚すら突っ込んではいないこの時期の夜7時。病院に行くことも出来ないこのご時世、風邪を引いてはならぬと判断しそれぞれ家の布団で眠ることにしたのだ。庭には誰も居ないテントと大きな鯉のぼりだけが空を泳いでいた。

 

他人の物差しは自分を計ることは出来ず、決して自分の物差しで他人を計ってはならぬのである。

話を戻しますが、人との関わりが極端に減り久しぶりにする会話のテンポが明らかにおかしくなっている。あとから思い返し客観的に考えてもっとこうなら良かったのにと後悔する日々。それは寝る前の頭の中で今日一日の反省会をして"明日は絶対大丈夫"と言い聞かせ自己解決した朝を迎える。会話のリハビリをしつつも早く事が収束しまた皆で刺激的なお酒を飲みたいと常日頃思っている。

 

起きたら仕事に行き、お昼休みに母の日のプレゼントを買いに行こう。息子から初めて貰ったピンク色のカーネーションは花瓶に生けた後ずっと吊るしてある。花の色は褪せても思いは褪せないとはこの事を言うのでは無いかと身を持って実感した。道端の花でも石でもどんな物でも贈り物として何かを頂くのは心地が良い事であり、また贈る側も特別な気持ちにさせられる不思議なイベントですね。

 

これから支え合って生きましょう。無理しない。自分自身が惚れる生き方。丁寧に、真摯に。